鷹栖町で迎えた特別な音楽の一日
9月25日・26日の二日間、北海道鷹栖町の「メロディーホール」にて、 北海道ケンハモ団のコンサートを開催させていただきました。 今回の公演にあたっては、準備の段階で音響や照明の細かな確認に時間を要したり、 当日になって想定よりも多くの子どもたちが来場してくださったりと、 思いがけない出来事もありました 。しかし、それらは決して困難ではなく、 むしろスタッフの皆さまの柔軟な対応と「メロディーホール」の恵まれた環境によって、 スムーズに乗り越えることができました。 特に、ホールの音響・照明スタッフの方々が臨機応変にサポートしてくださったおかげで、 舞台上の私たちは音楽に集中することができ、 会場全体が心地よい一体感に包まれました。 また、想定を上回る数の子どもたちが客席いっぱいに集まってくれたことで、 演奏のエネルギーも自然と高まり、音楽を通じてホール全体が温かい空気に包まれていくのを感じました。 本番は、子どもたちのきらきらしたまなざしと笑顔に励まされながら、 私たちにとっても忘れられないステージとなりました。 大きな拍手や体を揺らしながら楽しんでくれる姿は、 演奏者にとって何よりのご褒美です。 この二日間を通じて改めて実感したのは、音楽は人と人とをつなぎ、 会場にいるすべての人をひとつにしてくれるということです。 支えてくださった「メロディーホール」の皆さま、 そして足を運んでくださった子どもたちや先生方に、心から感謝申し上げます。 次回も、聴いてくださる皆さまと心を通わせることができるようなコンサートをお届けしていきたいと思います。ユーモアと工夫いっぱいのステージ
今回の鷹栖町「メロディーホール」でのコンサートは、 前回の大樹町公演のプログラムを基本にしながらも、 聴衆の年齢層に合わせて少しアレンジを加えました。 特に、今回は園児を中心とした小さなお子さんが多く来場してくださったため、 曲と曲の間を丁寧につなぎ、集中して最後まで楽しんでもらえるようにと考え、 全体のバランスを見て1曲削ることにしました。 その分、一つひとつの曲をしっかりと届けられるよう工夫を凝らしました。 オープニングは、ジブリの名曲「さんぽ」。 客席の後方から演奏しながら登場すると、子どもたちは「どこから音がするの?」と驚きの表情を見せ、 すぐに会場全体が笑顔に包まれました。 続いて「旅芸人」やオリジナル曲「メリーゴーランデス」では、 軽快なリズムと華やかな響きでホールを彩り、 子どもたちの心を音楽でつかんでいきます。 中盤にはユーモアあふれる演出も盛り込みました。 「道化師のギャロップ」では、メロディオンとトライアングルを2人で演奏し、 その組み合わせのユニークさに子どもたちが大きな拍手を送ってくれました。 また「晴れのちブルー」では、数種類の打楽器を組み合わせて多彩な音色を響かせ、 音楽の面白さを存分に味わってもらいました。 さらに「フニクリフニクラ」では、演奏に手遊びを取り入れて客席と一緒に楽しみました。 自然と体を動かしながら音楽に親しむ子どもたちの姿がとても印象的で、 会場の一体感がぐっと深まる瞬間でした。 プログラムの最後を飾ったのは、元気いっぱいの「勇気100%」。 4人が鍵盤ハーモニカを使って息の合った演奏を繰り広げると、 子どもたちは大きな声で歌いながら参加してくれました。 ステージと客席が一つになり、ホール全体が合唱の渦に包まれる光景は、 この日の大きなハイライトとなりました。 そしてアンコールでは、「可愛いだけじゃダメですか?」「ライラック」「はいよろこんで」の3曲を演奏しました。 ここではガシャポンのカプセルで作ったシャカシャカ楽器を客席に配り、 子どもも大人も一緒になってリズムを刻みました。 楽器を振りながら体を揺らし、自然と笑顔が広がっていく様子は、音楽が生み出す楽しさそのもの。 演奏者にとっても、まさに忘れられない時間となりました。 また、終演後には子どもたちや先生方、保護者の皆さまからたくさんの感想をいただきました。「初めて聴いた楽器だったけど、とても楽しかった!」
「みんなで歌えてうれしかった」
「子どもたちが自然に音楽にのって笑顔になっているのを見て感動しました」
といった声のほかに、先生方からは「普段の保育ではなかなか体験できない生演奏にふれることで、
子どもたちの集中力や想像力が育まれているのを感じました」という感想も寄せられました。
といったお言葉をいただき、演奏する私たちにとっても大きな励みとなりました。
今回のコンサートは、ただ聴いていただくだけではなく、
「一緒に楽しむ」ことを大切にしたプログラムでした。
子どもたちの元気な歌声やきらきらした瞳に支えられ、
音楽が人と人をつなぐ力を改めて実感することができました。
支えてくださったホールのスタッフの皆さま、
そして参加してくださったすべての方々に、心から感謝いたします。