🎺 わたしの音楽のはじまりは「中学の吹奏楽部」から
少し、わたし自身のことをお話しします。 音楽との出会いは中学校の吹奏楽部。 担当はトロンボーンでした。金管の音が体育館に響くあの感じが、 なんとも言えず心地よかったのを覚えています。 練習は地味で、最初のうちは音もまともに出ない。 でも、音が少しずつ真っすぐ響くようになってくると、 「楽しい」「もっと上手になりたい」という気持ちが芽生えてきました。 高校では、打楽器(パーカッション)に転向しました。 スネア、シンバル、ティンパニ、マリンバ―― 打つたびに音が変わる。自分の手の感覚がそのまま音になる。 そんなところにすっかり魅了されてしまったんです。🌸 高校3年の春、「音大に行きたい」と思ったけれど…
音楽がどんどん好きになって、高校3年の春、 ついに顧問の先生に「音大に進学したい」と相談しました。 ところが、そこで現実の壁にぶつかります。 音大ではピアノが必修。受験にもピアノが必要でした。 でも私は、ピアノをまったく弾いたことがありませんでした。 しかも、当時住んでいた場所から札幌までレッスンに通うとなると、 交通費もレッスン代も、家庭にはとても負担が大きかったのです。 “やっぱりうちには無理かな…”そう思った時の寂しさは、今でも覚えています。 それでも、音楽そのものをあきらめたくはありませんでした。🎶 たどり着いたのは「北海道芸術専門学校」
そんな時に出会ったのが、「北海道芸術専門学校」という選択肢でした。 そこは、- 音大に行く実力はないけれど音楽が好きな人
- 学力や経済的な理由で進学を迷っていた人
- でも「音楽を続けたい」という強い想いを持つ人
🌱 “続けること”が、わたしの音楽のすべて
気がつけば、あれから何十年。 今、こうして音楽で生活をしている自分がいます。 「運が良かった」と言われることもあります。 確かに、タイミングやご縁に恵まれた部分もあると思います。 けれど、ひとつだけはっきり言えることがあります。 それは、音楽はいくつからでも始められるということ。 最初は小さな一歩でも、真剣に続ければ確実に前に進める。 そして、その過程で出会う人や音が、人生をどんどん豊かにしてくれるんです。🎧 「今から始めても遅いかな?」と思っているあなたへ
もし今、あなたが 「若い頃にやっておけばよかった」 「もう年だから…」 そんな風に思っているなら、どうかその考えを少しだけ手放してみてください。 音楽は、何歳からでもあなたを受け入れてくれます。 子どもの頃には出せなかった“味わい”や“深み”を、大人になってからだからこそ奏でられる。 それが、音楽の素晴らしいところです。 楽器を手に取る。 音を出してみる。 その一歩を踏み出した瞬間から、もうあなたの音楽が始まっています。🌸 まとめ:音楽は「年齢」ではなく「想い」で育つ
- 音楽は年齢ではなく、真剣に向き合う時間で上達する
- 大人になってからでも、心の温度が高ければ必ず伸びる
- 私自身も“音楽は諦めなかった”ことで今がある